発売日:2024年11月07日 小学館 ONBDー4032
JAN:2100014013053
【CASE.松田陣平】 夜の警視庁警察学校。
桜が舞い散る中、敷地内では降谷零と松田陣平が殴り合う音が響いていた。
松田は警察学校にいるにもかかわらず「どうしても警察官になりたい」という降谷が気に入らないという。
2人の争いは一歩も引かずに続いた。
夜中の2時、諸伏景光が悪夢で飛び起きると、ドアをノックする音がする。
そこには傷だらけの降谷の姿があった。
降谷の様子を見ていた諸伏は「その相手とは仲良くやっていけそうか?」と質問するのだった。
朝礼の際、傷だらけになっている降谷と松田の横には、同期の諸伏、萩原研二、伊達航が並んでいた。
初任科鬼塚教場教官・鬼塚八蔵は、2人の傷の理由を問うが伊達が機転を利かせて嘘を付く。
警察が嫌いだという割に、警察官の心得についてはしっかりと答えることができる松田の姿に疑問を持った降谷は、彼の過去について調べ始める。
【CASE.伊達航】 逮捕術の授業で戦った降谷と伊達。
伊達が勝利し、負けた降谷に「なぜ自身の弱点を突かなかったのか?」、「誰よりも強くなければ、正義は遂行できない」といった言葉を吐き捨てる。
その夜、降谷は1人ベッドで伊達の言葉について考えていた。
そんな降谷の部屋に、外出するという諸伏がやってくる。
「買ってきて欲しいものはないか?」という言葉に「特にない」と返した降谷だったが、しばらくして歯磨き粉が切れていることを思い出す。
お願いしようと部屋を出るが、すでに諸伏、萩原、松田の姿はなく1人でコンビニに行くことにする。
降谷が外に出ると、そこには空を見て何か考え事をしている伊達がいた。
伊達は降谷の姿を見つけると昼間の道場での言葉を謝罪し、自分の父について語り始める。
父は交番勤務の巡査部長であり、弱そうな見た目ではあったものの伊達の尊敬する人物だった。
しかし非番だったある日、買い物に入ったコンビニで強盗事件が発生する。
そこで犯人に土下座をする情けない父の姿を目の当たりにしショックを受けた。
伊達が「父は警察官だ」と犯人に伝えたことで、怒り出した犯人によって父は怪我を負わされてしまう。
その怪我が原因で、伊達の父は警察をやめたのだった。
どうやらその事件は縄張り抗争に負けた暴力団員が逃亡資金欲しさに起こした犯行で、その後も違う店で傷害事件を起こしていたという。
伊達は「父が強く、あの男を捕まえていたら被害者を誰一人出す事がなかった」と考えていたのだ。
コンビニに到着した降谷と伊達。
そこに数人の男が押し入り……
【CASE.萩原研二】 合コンの場に集まっている降谷、伊達、松田、諸伏。
伊達は恋人がいるが、萩原に「酒代を出す」と言われて頭数合わせで参加していた。
そこへ「来る途中に、おばあちゃんを助けていて遅れた」という萩原が遅れてやってくる。
合コンの2軒目はカラオケに行くことになるが、その頃には萩原の独壇場になっていた。
翌日、5人が掃除をしているとRXー7FD3Sが警察学校に入ってくる。
その車から出てきたのは鬼塚教官だった。
車に興味津々の萩原は、鬼塚教官を圧倒するほど熱弁する。
しかし、これは鬼塚の持ち物ではなく殉職したある先輩刑事の愛車。
先輩の娘が刑事を目指しており、それまで預かっているものだった。
その後の重装備訓練では、先ほどの萩原の様子について話題になる。
萩原の実家は車の修理工場をしていたため、車に詳しかったらしい。
幼馴染である松田も萩原家の工場に入り込んでいたこともあり、彼らは機械いじりが得意だったのだ。
萩原は「本当は工場を継ぎたかったが、経営が順調で店舗を増やした途端に景気が悪くなり潰れてしまった。
それにひきかえ警察は絶対に倒産しない」という理由で警察官を目指したと語る。
重装備訓練終了後、萩原と松田に声をかけてくる男がいた。
男は2人の手際の良さを見て「爆発物処理班にスカウトしたい」と言う。
松田はすぐに「興味がある」と返事をするが、萩原は「一度考えさせて欲しい」と断ってしまう。
友人である松田と同じ部署で好きな機械いじりができるーー それは萩原にとって魅力的だったが、何か渋る理由があるようで……
【CASE.諸伏景光】 降谷、萩原、伊達、松田が止めるのを振り切り、諸伏は炎に包まれた家の階段を駆け上っていく??! 話は3時間前にさかのぼる。
5人は鬼塚教官に捕まり、派手な行動の数々に対して咎めを受け、風呂掃除を命じられていた。
その最中、コピー機にある昨夜捜索願が出された女の子の情報を目にする。
女の子を町で見かけたことのあった諸伏は、写真を貰っていた。
掃除中も当然その話題になったが、諸伏は「子どもの頃に遊んでいた女の子とそっくりだ」というだけで詳しいことははぐらかそうとする。
誰かが巻き込まれることに怯える諸伏に、4人は口をそろえて「死なねぇよ!」と声をかける。
それに勇気づけられた諸伏は、自身が過去に遭遇した事件について話し始めるのだった。
15年前、諸伏が父、母と夕飯を食べていた時に何度もインターホンを鳴らす音が聞こえた。
どうやら訪問してきた男は父親の知り合いのようで、最初は穏やかに会話する声が聞こえたが徐々に不穏な雰囲気に… 様子を見に行き、戻ってきた母は諸伏に「押し入れへ隠れるように」と伝える。
その押し入れから諸伏が感じたのは、鉄の匂いと犯人の奇妙な言葉、肩に入ったゴブレットの様な刺青ーー
【CASE.降谷零】 部屋で身支度を整えていた降谷のもとに、出かけるという諸伏がやってくる。
2人が話していると松田も合流し、そのままコンビニに出かけることになった。
大切な式の前だというのに、のんびりと過ごす3人を萩原と伊達は呆れ顔で出迎える 降谷、松田、萩原、伊達、諸伏が過ごした警視庁警察学校の初任科課程は今日、多くの想い出とともに卒業式を迎えた。
一方、警察学校の前に停められた車・RXー7を触る女性と、その友人の姿があった。
それを見かけ思わず怒鳴りつけてしまう松田。
5人が遭遇したある事件で負ったキズを直したばかりだったため、触られまたキズを付けられるのではとイラつく松田を、萩原がなだめ門の中へ引っ張っていく。
式の10分前ということで伊達と諸伏が慌ててついていく中、降谷は女性達に「警察官に興味があるなら卒業式を見学していくといい」と声をかける。
ーー「誇りと使命感を持って、この国の人達を守り抜く決意があるのなら」 5人はそれぞれの明日へと歩き出す。
<キャスト> 安室 透 古谷 徹 松田陣平 神奈延年 伊達 航 東地宏樹 萩原研二 三木眞一郎 諸伏景光 緑川 光
<スタッフ> 原作/青山剛昌、新井隆広「名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story」 (小学館「少年サンデーコミックス」刊) © 青山剛昌・新井隆広/小学館・読売テレビ・TMS2021 © 青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996 DVD アニメ 国内 ミステリー・サスペンス クリアファイル(A4 サイズ)
0.0 (0件)